• 全国通信制高等学校評価機構は、全国の通信制学校の質保証と向上を目指しています。

理事長挨拶

NPO法人全国通信制高等学校評価機構
理事長 森田 裕介
(早稲田大学人間科学学術院教授)

 本機構は、わが国における通信制高等学校全体の教育の質の確保・向上を図ることを目的とし、通信制高等学校の第三者評価を事業の一環として実施する特定非営利活動法人(NPO)として設立されました。

 本機構の設立の経緯は、前身である通信制高等学校評価研究会が、文部科学省の調査研究(平成30年度から令和元年度)の委託を受けたことに端を発します。通信制高等学校評価研究会は、「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」の策定に尽力し、広域通信制高等学校の第三者評価の仕組みの構築に取り組んできました。この知見を制度化し、事業として運用していくため、令和元年11月に本機構を設立、令和2年4月に特定非営利活動法人全国通信制高等学校評価機構として法務省に設立登記し、本格的な活動を開始するに至りました。

 近年のテクノロジーの革新的な進展によって、全国の通信制高等学校も大きな改革を進めております。新しい学びのスタイルを取り入れ、未来に希望を抱き逞しく成長した生徒を送り出している通信制高等学校は、今後注目されていくことでしょう。しかしながら、文部科学省の調査から、各種法令や規則を遵守しない運営を行っている学校の存在が明らかになっております。そういった通信制高等学校は、設立の精神に基づいて教育の在り方を見直し、各学校の特色を充実させるとともに、法令を遵守した教育活動を展開していく必要があります。

 以上の背景を踏まえ、本機構は、「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」に沿って第三者評価を実施し、法令を遵守した学校であることを認定する制度の運用を行っております。また、ガイドラインに関する質問や、学校の運営に関わる相談に応じるとともに、様々な研修会への講師派遣も行っております。日本の通信制高等学校全体の教育の質向上を目指して共に力を尽くしましょう。

 ご入会を心からお待ちしています。